パーキンソン病の薬で副作用が出たらどうする?



【質問】吐き気や食欲不振、便秘が起きたら?

【答】

ドパミンアゴニストの飲み始めに多い副作用で、腸管にあるドパミン受容体に作用してそうした副作用が現れるので、 症状が出たら腸管でのドパミンの作用をブロックする薬を使います。 便秘はパーキンソン病の症状としても起こるため、便秘薬を使うこともあります。 薬を飲んで何か症状が出たら、まずは医師に相談してください。


【質問】眠気が起きたら?

【答】

使い始めに眠気出ても2~3ヶ月で治まる人が多いのですが、非麦角系ドパミンアゴニストでは突然眠り込むことがあり、 その場合は危険なため、薬を替えます。


【質問】立ちくらみや脚のむくみが起きたら?

【答】

明らかに薬の副作用であれば、薬を替えることを考えます。起立性低血圧であればドロキシドバの併用も考えられます。 足のむくみは体を動かさないと起こりやすいので、運動することも大切です。


【質問】不随意運動が現れたら?

【答】

ドパミンを補う薬が多すぎるサインです。アマンタジンの併用で軽減することもありますが、対処法を決めるには 服薬との関係が重要なので、どのようなタイミングで不随意運動が出るかを医師に伝えてください。 患者さん自身は気付いていないことも多いので、家族からの情報が重要です。


【質問】すくみ足が現れたら?

【答】

薬による治療効果が得られにくい症状で、ドロキシドパで改善するケースは限られます。 ただドパミンを補充する薬の作用が切れるときに症状が出ているなら、基礎治療の薬を十分に使えば改善します。


【質問】気付きにくい副作用もある?

【答】

薬の副作用で幻覚や妄想が起きたり、パチンコに大金をつぎ込むような病的賭博、性的亢進などが時に起こることがあります。 もしやと思うことがあったら、遠慮しないで医師に相談してください。